シミやたるみの原因にも…「糖化」とは?
2020.1.8 ハリ・弾力・シワ

糖化は老化を促進させる現象であり、活性酸素同様に体を老けさせてしまう恐れがあります。
体の細胞が劣化してしまうと肌にもシミやシワが増えてしまいますが、糖化はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?
老化の原因を防ぐためにも、糖化について知っておきましょう。
老化の原因、糖化とは?
糖化とは、体内にある余分な糖質とタンパク質が結びついたことで老化促進物質である「AGE」が発生し、体内であらゆる変化を起こしてしまう現象です。
今まで体内で発生する活性酸素が注目され、「体のサビ」と呼ばれることもありましたが、糖化は「体のコゲ」と呼ばれています。
実際に糖化は体内で起こる現象だけでなく、食べ物の組み合わせによっても糖化を目の当たりにすることができます。
ホットケーキを作るとき、こんがりと焼き色がついてくると茶色に変化してきますが、色の変化も糖である砂糖と牛乳や卵などのタンパク質が結びついたことで糖化が起こったためです。
人間の体で糖化が起こった場合、体内の組織や細胞を構成しているタンパク質に付着し、一定の温度を保つことで糖化が起こります。
血糖値が高い状態が続くと糖化も進んでいき、体内のたんぱく質は糖化が進んだ状態になってしまいます。
そのため、人間の体も体内で糖化が進むと色が濃くなるだけでなく、タンパク質で構成されている部分が硬くなり、様々な病気を引き起こす可能性が高くなります。
糖化で起こる病気のリスクとは?
糖化現象によって、体内のタンパク質で構成されている部分は様々なリスクを背負うことになります。
もし糖化によって血管や内臓が影響を受けてしまうと動脈硬化を引き起こす可能性があり、骨で起これば骨粗しょう症のリスクが高まります。
肌のハリの減少やシミも糖化によって起こっていると言われているため、女性にとって美の大敵と言っても良いでしょう。
また、腎臓は体内の老廃物をろ過してくれる役割がありますが、ろ過するフィルターもタンパク質であるため、糖化により腎機能の低下が起こります。
目の付近で起こればドライアイや白内障を起こすリスクが高くなりますが、アルツハイマー病も糖化との関連が指摘されているのです。
糖尿病患者は、AGEによって血管が弱くなっているため、合併症を引き起こすリスクが高いです。
糖化は、美だけでなく健康にも大きな影響を与えてしまうでしょう。
どんな人が糖化を起こしやすい?
食べ物を食べている以上、どうしても糖化は避けることができません。
しかし糖化のメカニズムを知っておくことで、糖化を起こしにくくすることはできます。
体内にAGEが生成されてしまうのは、食後30分~1時間で血糖値が最も上昇するタイミングと言われています。
食後に血糖値を測ることがない場合は、食後の空腹感で簡単に確認できます。
食後30分~1時間は血糖値が上昇するため、インスリンが分泌されます。
インスリンの作用によって一時的に血糖値が下がり、空腹を感じるようになります。
お腹いっぱい食べたのに食後2時間程度で空腹に感じてしまう場合は、血糖エネルギーが皮下脂肪や内臓脂肪へ変化している可能性があるので気を付けましょう。
急激な血糖値の上昇を繰り返すような食生活は、糖化を促進させる可能性があり、体に余分な糖を溜めてしまいがちです。
朝食を抜いて昼食を取る人や早食い、運動していないのに食事の量が多い、甘いものを好んで食べている場合は、糖化している可能性があります。
糖化を防ぐための食生活とは?
糖化を防ぐためには、できるだけ食後の血糖値の上昇を穏やかにすることが重要です。
糖化は血糖値が高い状態が長く続くことで起こりやすく、また清涼飲料水や炭水化物、お菓子などの摂りすぎによっても糖化現象が起こると言われています。
糖を含む食べ物は生きていく中で欠かせない成分なので、食事の際には食べる順番に気を付けることが大切です。
急激に血糖値が上昇してしまうとAGEが生成されやすいため、食事はサラダや野菜を最初に食べ、糖質の吸収をゆっくりと行うようにすると良いでしょう。
海藻やきのこに含まれる食物繊維は、糖質の吸収を穏やかにしてくれるだけでなく、よく噛んで食べると満腹感も得られます。
また、AGEはとんかつやから揚げなど、高温の油で調理した動物性脂肪の食品に多くなるため、控えた方が良いでしょう。
生→蒸す→茹でる→炒める→焼く→揚げるの順番で糖化が引き起こりにくくなります。
方法と食べ方を気にするだけで糖化が防げるでしょう。
今まで糖化を気にしていなかった方が急に糖化対策を始めるとストレスに感じてしまうかもしれません。
しかし、少しでも早く始めることでシミやシワ、たるみの予防が可能です。
食事は食べる順番を意識して、ゆっくり噛んで味わってみましょう。
また、血糖値が上昇しているタイミングでの運動を取り入れると、美容面だけでなく健康面における効果が期待できます。
美と健康を保つためにも、今日から少しずつ糖化対策を始めてみましょう。
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Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。