永久保存版! 紫外線対策ガイド
2019.5.15 スキンケア
あなたの顔にあるシミやシワは、これまでに浴びてきた紫外線の影響かもしれません。
シミ、シワ、たるみといったお肌の老化のおよそ8割は紫外線が原因の「光老化」だと言われています。
一度できるとなかなか消えないシミやシワ。
なによりも有効な対策は、まずシミやシワをこれ以上作らないように予防すること。
そして、今日浴びた紫外線が将来のシミやシワにならないように、毎日しっかりお手入れすることです。
決して諦めず、コツコツお手入れすることで、未来の美肌が手に入ります。
知っているようで知らない紫外線のこと
紫外線には「UV-A」、「UV-B」、そして「UV-C」の3種類があります。
このうちお肌に影響を与える紫外線は「UV-A」と「UV-B」です。
UV-Cはオゾン層などで吸収されるため、ほとんど地表に届きません。
- UV-A:地表に届く紫外線のほとんどがUV-Aです。お肌に急激な影響を与えることはありませんが、じわじわと時間をかけて影響を及ぼします。ハリや弾力を失わせ、すでにできているシミを濃くする作用があります。UV-Aは「老化光線」とも呼ばれています。
- UV-B:量こそ少ないものの、短時間浴びるだけでお肌が赤くなったり、数日後に肌が黒くなったりします。炎症やシミだけでなく、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけるなど、お肌への影響が強いのが特徴です。UV-Bは「日焼け光線」とも呼ばれています。
シミができるメカニズム
お肌は表皮と真皮でできています。
シミと深く関わりがあるのは表皮の方。
ラップ1枚くらいの薄さの表皮は4つの層に分かれており、「角層(角質層)」「顆粒層」「有棘層」「基底層」からなります。
一番下の基底層にはメラニンを作る工場「メラノサイト」があり、紫外線を浴びるとメラノサイト工場にメラニンを作るよう注文が入ります。
メラノサイト工場で作られたメラニンはどんどん上の層に受け渡されていき、そうすることで紫外線から大切な細胞核を守っています。
これはメラニンの大切な役割です。
通常であればこのメラニンは角質層まで来るとターンオーバーによって表面から剥がれ落ちて行きます。
ところが、様々な理由でメラニンが過剰に作られ、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうと、本来剥がれ落ちるはずのメラニンが滞ってしまい、色素沈着=「シミ」になってしまいます。
その主な原因は紫外線です。
長年紫外線を浴び続けると、メラノサイト工場は過剰にメラニンを生産し続けるようになります。
また、お肌のターンオーバーも乱れ、メラニンを外に排出できる力が弱くなります。
日焼けするとお肌が赤くなる人や黒くなる人など、人によって日焼けのタイプは異なりますが、「すぐに赤くなって、その後ほとんど黒くならない」という人は特に要注意。
紫外線の影響を受けやすいお肌の持ち主です。
シミができる他の原因には、タバコやストレスなどで発生した活性酸素がメラニンを過剰産生させてしまったり、不規則な生活や血行不良などでメラニンの排出が遅れてしまったりというようなことがあります。
シミを予防するには?
まずは紫外線対策です。
紫外線が原因でできるシミ以外にも、ソバカスや肝斑、ニキビやかぶれ跡にできるシミも紫外線によって悪化します。
紫外線は特に春~夏にかけて強くなりますが、基本的に一年中降り注いでいるので、紫外線対策は一年中行いましょう。
特にUV-Aは雲や窓ガラスをすり抜けてしまうため、曇りの日や室内にいる時でも対策が必要です。
- 日焼け止めは適量をムラにならないように丁寧に塗りましょう。
Tゾーンや頬など、日焼けしやすいところは重ね塗りで念入りに。
耳の後ろやデコルテ、首周りは忘れやすいので気をつけましょう。
SPF値やPA値の高い日焼け止めでも朝、一度塗れば夜まで持つわけではありません。日焼け止めは汗や水、皮脂、タオルやハンカチによる摩擦などで少しずつ落ちています。2~3時間おきに塗り直すようにしましょう。
- 日傘や帽子、サングラスなど、紫外線をお肌にあてないように工夫しましょう。
日焼け止めと併用すると効率良く紫外線を防ぐことができます。
- お肌のバリア機能を向上させましょう。
お肌が乾燥しているとバリア機能が衰え、紫外線による影響を受けやすくなります。
日頃からお肌にしっかりうるおいを与える保湿ケアを心がけましょう。
また、ターンオーバーを促進する肌育スキンケアを心がけ、白く輝く健康的なお肌を育てましょう。
シワができるメカニズム
シワの原因は様々で、加齢による乾燥ジワや、お肌の弾力低下、女性ホルモン量の低下が原因で起こる老化ジワもあれば、寒さや乾燥した空気によって起こる乾燥ジワ、表情癖がシワになる表情ジワ、そして紫外線によるダメージから起こる紫外線ジワなどがあります。
特に年齢を重ねたお肌は抵抗力が弱くなるため、紫外線の影響による肌細胞の老化が起きやすくなると言われています。
紫外線ジワは、加齢による老化ジワと比べてお肌が硬くゴワゴワしていて、深いシワが刻まれているのが特徴です。
シワを予防するには
乾燥ジワには日々の保湿ケアが大切です。たっぷり潤いを与えて、小ジワが大ジワになるのを予防しましょう。
また、表情ジワにも日々の保湿ケアが大切です。肌育スキンケアで、癖の付きにくい柔軟なお肌を育てましょう。
紫外線ジワにはやはり紫外線対策が重要です。
日焼け止めや日よけグッズを組み合わせ、紫外線を浴びないように心がけましょう。
スキンケアで紫外線対策するならビタミンC!
美肌の必須栄養素といわれるビタミンCは、コラーゲン産生を促し、メラニンを抑制し、抗酸化効果を発揮する紫外線対策にうってつけの優れた成分です。
そんな優れたビタミンCですが、不安定で酸化しやすく、浸透力に欠け、塗ると乾燥を感じさせるなど、様々な欠点もあるために、化粧品に配合するのは難しいとされてきました。
それらの欠点を補って登場したのが「新型ビタミンC誘導体(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)」です。
ビタミンC誘導体というのは体内で酵素の働きによってビタミンCに変化する成分で、ビタミンCの特長はそのままに、浸透力を高めた成分です。その中でも新型ビタミンC誘導体は、特に浸透性が高く、また脂質であるパルミチン酸が付加されているため保湿効果を備えています。
新型ビタミンC誘導体は、美白からエイジングケア(抗シワ)まで、広い範囲での効果が期待されています。
また、新型ビタミンC誘導体は特に水溶性ビタミンE誘導体(トコフェリルリン酸Na)と一緒に配合すると、高い相乗効果を発揮します。
水溶性ビタミンEは従来のビタミンEより浸透性に優れ、肌荒れ防止や保湿、水分保持、抗炎症といった効果が期待できる成分です。
様々な美肌効果のある「新型ビタミンC誘導体+水溶性ビタミンE誘導体」の組み合わせは、紫外線対策にうってつけの成分コンビだと言えるでしょう。
ビタミンCは鮮度が命!
従来のビタミンCと比較すると安定している新型ビタミンC誘導体ですが、やはり壊れやすい性質を持っているため、液体に溶けた状態だと徐々に効果が弱まっていくという欠点があります。
スキンケアに取り入れるなら、新型ビタミンC誘導体配合の化粧水などよりも、自分で混ぜて作って使う2剤式の美容液タイプや、1回使い切り個包装タイプなど、できるだけフレッシュな状態のものを使用する方が、より高い効果を感じていただけるのでオススメです。