再生医療をお肌に適応 3GF:グロースファクター(成長因子)でエイジングケア
2019.2.12 スキンケア

グロースファクター(成長因子)は、○GFという名前で基礎化粧品などに配合され、最近よく見かけるようになりました。
では3GFは、具体的にどんな風にお肌に良い仕事をしてくれるのでしょう?
グロースファクターは体内で作られるタンパク質で、ターゲットの細胞を増殖・分化を促します。
ですから生命維持に欠かせないのですが、思春期をピークに加齢で減っていきます。これは活性酸素等と並んで老化の1要因です。
グロースファクターを補ってやれば、お肌は若々しさをキープできます。
グロースファクターには多種類ありますが、お肌の成長因子は、3GF(EGF・FGF・IGF)です。
EGF:上皮成長因子は、FGFとの相乗作用で真皮にてコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作らせ、ターンオーバーを促進します。
ハリ、透明感にターゲットを絞っていて、色素沈着やシミ、しわ予防対策もしています。形成外科では皮膚移植に使用されている程です。
FGF:繊維芽細胞増殖因子は、EGF と共同して真皮でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸合成をサポートしています。これはシミ、くすみ、ニキビ跡の対策になります。
EGF、FGFは、一緒に配合することで相乗効果を生み出します。
IGF:インスリン様成長因子は、EGF、FGFの機能を向上し、壊れた肌細胞の再生を促し、老廃物を取り除きます。
そんな3GFをお肌に浸透させれば、コラーゲン、エラスチン、セラミドなど、肌の成分が補われ、お肌は美しく見えます。いわゆるエイジングケア対策です。
医療機関で3GFをお肌に注入する対策は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸注射とは本質的に違います。
というのも、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は時間が経つと吸収されてしまいます。
一方、3GFは、お肌の細胞に対して根本的に働きかけるため、その後は毎日普通にお手入れをするだけで、お肌を長く美しく維持できます。
細胞レベルで、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生を促し、シミ、しわやたるみにじわじわと、確実に働きかけます。
「時の流れを止める」3GFは、エイジングケアの最終結論だと言われています。
Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。