紫外線が肌に与える影響
2019.3.27 スキンケア

前回は紫外線の種類と、その危険性を確認しました。
日常に溢れている紫外線は、私たちの肌にどのような影響を与えているのでしょうか。
そのことについて紹介していきますね。
紫外線の種類
前回、紫外線にはUV-A(A波)、UV-B(B波)、UV-C(C波)の3種類が存在するということを確認しました。
そして、これは波長の長さに違いがあり、波長が最も短いUV-Cは、最も危険であるというお話をしました。
紫外線による肌の影響とは
紫外線は普段、メラニン色素によって防いでいます。
しかし、大量に浴びたり、長時間浴び続けることで、様々な影響が肌に現れてしまうのです。
その影響が、以下のようなものです。
①UV-A(A波)
この紫外線は、浴びることで肌を一時的に黒くします。
そして、浴びる時間が一時間程度になると、少し黒さが残った状態を維持してしまいます。
さらに長期的に浴び続けると、真皮内の繊維芽細胞にダメージを与えたり、コラーゲンを変質させるため、「しみ」「しわ」「たるみ」と言った老化の原因となります。
②UV-B(B波)
この紫外線は、初めの数時間で肌表面の細胞を傷つけ、炎症を起こしてヒリヒリ痛む「やけど」の状態を作り出します。
そのため、「しみ」や「日焼け」の原因になっています。
それだけでなく、「皮膚ガン」「白内障」「免疫低下」といった病気の原因にもなる紫外線です。
③UV-C(C波)
波長の短いものほど肌に与える影響が強いと言われていますので、最も危険な紫外線であると言っても良いです。
UV-Cの有害性については、UV-B以上に皮膚ガンの原因になると言われていますが、具体的なことはまだ未解明です。
ただ、殺菌灯として使用されるほどですので、相当強力であると言えます。
紫外線は放っておくと肌をぼろぼろにする!
みなさん、紫外線というと、しわやたるみ、しみの心配をされている方が大半ではないでしょうか。
確かにそれも一つではありますが、実は想像以上に恐ろしい存在なのです。
その恐ろしさに気づいた皆さん、ぜひ紫外線対策は入念に行ってくださいね。
次回は実際の対策方法を紹介していきます。
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Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。