江戸時代に学ぶ「天然美容術」
2019.4.10 スキンケア
本日は江戸時代に遡って美容のお話をいたしましょう。
当時の美容法は、現代の人にとって驚くべきものですが、科学的に正しいことが立証されています。
オーガニックを取り入れたい方にとって、江戸時代の美容術は参考になるものかもしれません。
そこで、今回は江戸時代の美容術を紹介します。
肌の美容術
江戸時代には、「花の露」という、女性が自ら手作りした化粧水が使われていました。
これは、朝露に濡れたバラの花を採取して、蘭引と呼ばれる器具で蒸留水をとり、そこに香薬を混ぜたものです。
「へちま水」も江戸時代には重宝しており、紫外線などのダメージを守り、保湿効果や美白効果、炎症作用を抑えることが期待されていました。
今も化粧水として使われることがありますね。
また、「米ぬか」は、パックや化粧水としての用途だけでなく、洗顔としても用いられていました。
使用方法は、ぬか袋の中に糠を入れ、ぬるま湯に浸してから、なでるように洗うだけです。
米ぬかに含まれるビタミンB群、ビタミンE、アミノ酸、ミネラル、油分などが保湿や美白、消炎作用に期待されていたようです。
そして、洗顔料として、「洗い粉」も有名です。
これは、豆類を臼でひいた粉に香料や生薬を加えたもので、美白効果が期待されていました。
髪の美容術
今もなお、ヘアケアでよく用いられている「椿油」は、江戸の頃にもよく使われていました。
髪を艶やかに見せるための化粧油として重宝し、椿油のオレイン酸によって、健康を保って来たようです。
また、髪の油を落とすのには、「小麦粉」や「ふのり」が用いられていました。
これらは、洗浄力が十分にあるため、敏感肌の方にも有効な洗髪法です。
香水の美容術
江戸時代の女性にとって、大切だったものが香の文化。
香袋を忍ばせたり、体臭香を用いたりしていました。
体臭香とは飲む香水のこと。
シナモンやバジルなどの香薬を飲み込むことで、体内から香りを発するようにしていました。
この香りは、服用を続けるほど、はっきりと体から香ったようです。
天然のものでケアをしたい方に!
いかがでしたか?
江戸の頃は自然のものを使った美容法が盛んでした。
興味のある方は、試してみてはいかがでしょうか。
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