チョコレートの美容効果
2019.1.23 潤い・保湿・敏感肌

性別問わず数多の人に好まれているチョコレート。
甘くて美味しく、板チョコやトリュフ、生チョコなど様々な形に加工されていて見るだけでも楽しいですが、一方で「カロリーが高そう」、「ニキビができてしまう」といった理由で食べたい所を堪えてしまう方も多いのではないでしょうか?
そう躊躇してしまう気持ちもよく分かりますが、実際、チョコレートというのは美容に良い効果をもたらす食べものなのです。
今回はその美容効果についてご紹介していきます。
「活性酸素」から守ってくれるポリフェノール
私達が呼吸をする中で絶対に吸い込んでいる酸素。これは生きる上で必要不可欠なものですが、時に数パーセントが酸化をし「活性酸素」となることで身体に害を及ぼすことがあります。
この「活性酸素」から守ってくれるポリフェノールというのがチョコレートには多く含まれており、美容効果をもたらすという点にも大きく関係しています。
カカオ製品と一言にいってもその種類は多岐に渡りますが、カカオポリフェノールを多く含むものというのが重要なポイント。
これを12週間摂取し続けると皮膚における角層水分量の低下が防止され、肌荒れを防ぐことができます。
また、夏の暑い時期、紫外線が当たり皮膚が赤くなることございますよね。これを抑えることもできるのです。
先に述べた「活性酸素」の働きを抑制する抗酸化作用をもつ栄養素の一つ、カカオにも含まれるポリフェノールというのは量により効果の出やすさも変動します。
植物食品であり、かつポリフェノールが含まれている他の代表的なものとしてお茶が挙げられます。
お茶に含まれているカテキンやエピカテキン、これらが重合したプロアントシアニジン類にも入っているのですが、やはりカカオの方が含有量は多い。このことからチョコレートを食べる方がお茶を飲むよりも美容に良いという事が目に見えて明らかなのです。
チョコレートは美容に良い!
美容においてマイナスのイメージがもたれやすいチョコレートは、実はとても美容に良い食品なのです。でも販売されているもののうちどれでも良いというわけではありません。
ちゃんと「ポリフェノール」が含まれているかどうか、成分表示をチェックしてみてくださいね。
Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。