マスクで吹き出物が気になるように…改善させるためのポイントとは?
2021.2.3 スキンケア

新型コロナウイルスの影響から、外出する際にはマスクを身に付けてから出かけるということが当たり前になりました。
マスクでコロナ感染を防ぎやすくなるのはメリットになりますが、その一方で常にマスクを身に付けていることにより、肌荒れが気になるという方も多いでしょう。
特に、プツプツとした吹き出物が現れるケースが増えてきています。
そこで今回は、マスクによって引き起こされる吹き出物を改善するには、どんなことに注意すべきなのかご紹介しましょう。
普段スキンケアに気を付けていても、吹き出物が発生してしまうという方は、ぜひ参考にしてみてください。
マスクで吹き出物が発生する2つの理由
マスクを身に付けていると吹き出物などの肌荒れを引き起こしやすくなってしまうのには、きちんと理由があります。
どのような理由によって吹き出物が発生してしまうのか、原因を探ってみると対策方法も見えてくるでしょう。
・マスクが肌に擦れて負担が掛かるため
肌は極力擦らず、負担を掛けないようにした方が美肌につながります。
これは、摩擦などの刺激が発生するとその刺激から肌を守ろうと、皮膚が硬くなったりメラニン色素を分泌させたりするためです。
マスクは身に付けているとどうしても肌にくっついている状態になります。
それが少しの刺激であっても、肌に負担を掛けていることには変わらないのです。
また、肌が擦れて皮膚の表面(角層)が硬くなってしまうと、毛穴から皮脂が排出されにくくなり、入口が詰まりやすくなります。
すると白ニキビが発生し、プツプツの吹き出物につながってしまうのです。
吹き出物を放置すると、アクネ菌が繁殖して白ニキビが炎症し、赤ニキビや黄ニキビを発症する恐れもあります。
・肌が蒸れるとバリア機能の低下や雑菌が繁殖しやすくなるため
吹き出物が出来てもすぐ治れば良いのですが、普段マスクを長時間身に付けていると治るのにも時間が掛かってしまいます。
なぜなら、マスクによって蒸れてしまうためです。
肌が蒸れてしまうと外的要因から守ってくれるバリア機能が低下したり、アクネ菌などの雑菌が繁殖しやすくなったりします。
アトピーをお持ちの方だとマスクの蒸れによって、症状が悪化する場合もあるでしょう。
ニキビだけでなく、湿疹によるプツプツが発生しやすいのもマスク内部の蒸れが大きく関係しています。
マスクによって吹き出物が発生した時の対処法とは?
マスクを身に付けると、擦れる機会が増えて肌に負担が掛かってしまうこと、肌が蒸れてしまい肌トラブルが治りにくくなることが吹き出物を発生させる原因ということが分かりました。
では、吹き出物の発生を抑えるためには、どんな対処法を取れば良いのでしょう?
・マスクと肌の間に不織布を挟む
吹き出物が発生する前・後を問わず試してほしいのが、マスクと肌の間に不織布を挟むことです。
不織布をマスクと同じサイズにカットし、間に挟むだけで完成です。
不織布は普通のマスクに比べて摩擦が軽減され、肌への負担も軽くなります。
・蒸れを防ぐために、定期的にマスクを外す
マスクの蒸れを防ぐには、やはり定期的にマスクを外して蒸れを逃がしてあげた方が良いでしょう。
ただし、人が密集しているところでマスクを外すとコロナ感染につながる恐れもあるため、まずは人が周囲にいないことを確認してから外すようにしてください。
マスクを外す時は、ただ顎の方に下げるのでは意味がありません。
きちんと紐も外してマスクの中に籠った蒸れを逃がしましょう。
・角層を柔らかくするためには…やっぱり保湿が大切
角層が硬くなるとニキビや吹き出物もできやすくなるため、硬くならないようにする必要があります。
ニキビというと皮脂量が多いため保湿は控えた方がいいかもしれないと感じる方もいますが、実際にはしっかりと保湿を心掛けるようにしましょう。
スキンケアを行う時はコットンを使うよりもハンドプレスの方が刺激も少なくなります。
・拭き取り化粧水で毛穴詰まりを防ぐ!
吹き出物やニキビは毛穴詰まりと雑菌の繁殖によって引き起こされるものです。
毛穴詰まりを解消するためにも保湿は非常に重要ですが、拭き取り化粧水もプラスしてみましょう。
拭き取り化粧水によってターンオーバーがうまく行かず、残ってしまった古い角質もしっかりとオフできます。
古い角質が肌に残ったままだと毛穴詰まりを引き起こす可能性が高くなってしまうため、拭き取り化粧水を上手に活用することが大切です。
今回はマスクで吹き出物が発生しやすくなる2つの理由と、改善させるためのポイントについてご紹介してきました。
マスクはコロナ感染を予防するために必須のアイテムです。
しかし、マスクを常に身に付けた状態でいると肌への摩擦が増えてしまい、蒸れによって吹き出物も発生しやすくなります。
できた吹き出物をなるべく早めに改善させるためにも、上記でご紹介した方法を取り入れてみてください。
Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。