肌も休みたい!「肌休日」を正しく取り入れるには?
2020.12.17 スキンケア

季節の変わり目は、気を付けてスキンケアをしていても肌荒れしやすい時期です。
肌のダメージや疲れが気になる時には、「肌休日」を設けてみてはいかがでしょうか?
肌休日を設けることで、肌がダメージを受けることを防ぐことができます。
今回の記事では、肌休日の正しい取り入れ方を解説していきます。
肌休日とは?
肌休日とは、その言葉通り「肌を休める日」のことです。
疲れた時に体を休めるのと同じように、肌が疲れている時には肌を休めることが大切です。
肌に刺激を与えないように過ごすことで、バリア機能を正常に整えて、ターンオーバーの乱れを防いでくれます。
また、シワやシミ、乾燥を軽減させることもできます。
肌休日の正しい取り入れ方
肌休日だからと、スキンケアを怠ったりスッピンで過ごすのは間違った過ごし方です。
正しく肌休日を取り入れないと肌荒れや老化の原因になり兼ねません。
肌休日の正しい取り入れ方を伝授しましょう。
・保湿をしっかりする
肌の潤いが不足して乾燥してしまうと、肌のバリア機能がきちんと働きません。
肌がダメージを受ける原因となってしまいます。
そのため、乾燥しないようにしっかりと保湿をすることが大切です。
まずは手のひらで化粧水を温め、肌に馴染ませます。
その後、肌の状態に合わせて乳液や美容液で保湿を行ってください。
どこが乾燥しているのか気にしながらスキンケアを行いましょう。
・クレンジング要らずのメイクをする
肌休日でも、突然の来客や外出に備えてメイクをしたいという時は、肌休日用のメイクをするのがポイントです。
普段通りのメイクをしてしまうと、肌を休めることができません。
そのため、クレンジングが要らない化粧品を使いましょう。
クレンジング要らずの化粧品であれば、肌にやさしい成分のものが多く販売されています。
リキッドファンデーションやクッションファンデーションは、密着性が高いので、肌休日メイクには合いません。
ファンデーションを使いたい時には、ミネラルファンデーションやフェイスパウダーを活用しましょう。
また、紫外線対策のために日焼け止めを塗りたい場合には、紫外線吸収剤を使っていないものを使うのがおすすめです。
肌休日のために、クレンジングを使わず、石鹸で落とせるタイプの化粧品を探してみてください。
肌に負担をかけずに化粧・洗顔ができるので、肌休日にピッタリのメイクでしょう。
・ちょっとした肌断食を取り入れる
「肌断食」とは、洗顔後にスキンケアを使って保湿をしない美容の方法のことを言います。
肌に何も付けないことで、摩擦やダメージを減らすことができるため、肌が綺麗になる人もいらっしゃいます。
しかし、中には合わない人もいるため、完全な肌断食をするのではなく、軽い断食にするのがおすすめです。
金曜日の夜~日曜日の夜まで肌の状態を見ながら行ってみてください。
【朝の肌断食】
①まずは自分の肌の状態をチェックします。
②次に、低刺激性の洗顔料で顔を洗ってください。
③薄く乳液を塗った後、紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めを塗って完了です。
【夜の肌断食】
金曜日の夜のみ乳液タイプのクレンジングを使って化粧を落としてください。
夜は低刺激性の洗顔料で顔を洗うだけで、スキンケアはしません。
乾燥が気になる場合のみ、植物オイルを少し塗っても大丈夫です。
肌断食は、人によって合う・合わないがあるので、合わないと思ったら無理をせずに止めましょう。
肌休日には体のメンテナンスも
スキンケアやメイクだけを気を付けていても、体のメンテナンスを怠ってしまうと、肌休日の恩恵を受けられません。
しっかり肌休日を作りたい時には、体のメンテナンスも忘れずに行いましょう。
・睡眠の質を上げる
美肌のためには、シンデレラタイムである夜22時~深夜2時に良質な睡眠をとることが大切だと言われています。
良質な睡眠をとるためには、眠る2時間前には食事を終わらせて、眠る1時間前にはテレビ・パソコン・スマートフォンを見るのは止めましょう。
そうすることで、質が高い睡眠をとることができます。
・栄養バランスを考えた食事をする
私たちが健康で過ごすためには食事が欠かせません。
しかし、外食やコンビニ弁当が多い人は特に、お腹にやさしい食事にして胃腸を休めてください。
消化に良い和食メインの食事がおすすめです。
・ストレスを溜め込まない
ストレスは美肌に良くありません。
そのため、ストレスを解消したり自分が癒されたり楽しいと感じる時間を作ったりとリラックスできる時間を設けてみてください。
「何事も完璧にやらなきゃ」と頑張りすぎはストレスの元です。
肌休日には、家事や仕事もほどほどにしてみてはいかがでしょうか?
1日だけ肌休日を設けても、美肌効果を感じることは難しいです。
しかし、月に何度か肌休日を作ることで、美肌に近づくことができます。
季節の代わり目に肌のダメージが気になる時には、肌休日を設けて肌を労わってみてください。
Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。