花粉症の時期のお肌のお手入れ
2019.2.23 スキンケア

春が近づくと、なんだか嬉しくなりますが、憂鬱になる方もいらっしゃるだろうと思います。
何がかというと花粉です。
あのスギやヒノキの花粉の飛散が始まりますよね。
花粉症というと、鼻水や鼻づまり、目のかゆみなんかが代表的な症状かもしれませんが、この時期、実はお肌のトラブルで悩む方も多いのです。
ただでさえ、憂鬱な花粉症、お肌のトラブルまで抱えてしまうのはつらいですよね。では、そんな花粉症による肌トラブルとそれを防ぐためのお肌のお手入れについて見ていきます。
花粉症による肌トラブルにはどんなものがあるの?
花粉が飛び交う季節によくみられる肌トラブルは、肌荒れやかゆみ、あかみといったものが挙げられます。
このように花粉の影響による肌トラブルは「花粉皮膚炎」と呼ばれていて、特に2月から4月、5月までのスギやヒノキの花粉のシーズンによく見受けられます。
発症しやすい場所としては、まぶたや頬、あご、首などの部分が多いようです。
花粉症による肌トラブルの原因は?
この時期の花粉による肌トラブルの原因は、やはり花粉によるアレルゲン反応によるものなのですが、冬の寒くて乾燥しがちな季節を過ごしてきた肌は、想像以上にダメージを受けています。
また、春先は気温など気候の変動も激しいため、いつも以上にお肌が敏感になっています。その結果、肌のバリア機能が低下してしまい、花粉の侵入を防ぐことができなくなっているのです。
花粉症の時期のお肌のお手入れは?
まずは、花粉を肌に触れさせないというのが大事になってきます。
そのために、マスクの着用は勿論のこと、外出から戻ったら洗顔で洗い流す、髪や衣服の花粉もちゃんと落とすといったことが必要ですが、お肌のお手入れについても気をつけなければいけないことがあります。
・いつも以上にやさしく洗顔
さきほど、花粉を落とすために洗顔が大事だというお話をしましたが、洗顔の際にも注意が必要です。
ダメージ受けたお肌のことを考えて、普段以上に低刺激性のものを使うのは勿論ですが、洗い方にも注意が必要です。
ごしごしとこするような洗い方は肌の表面の角質や潤いまで落としてしまいますから、NGです。
あくまでも、時間をかけて、刺激の少ないものを使って、やさしく、洗顔をしていきましょう。
・念入りに保湿を
この時期のお手入れで大事なのは、やはり保湿です。
皮膚のバリア機能が失われ角質が傷ついた状態のお肌にはやはり潤いを与えてあげることが必要です。
乾燥肌はそれだけでも、かゆみに繋がっていきますから保湿が大事になってきます。
いつも潤った状態の肌なら、肌の健康も保たれ、花粉による肌トラブルも防いでくれます。
また、スキンケアアイテム選びにも注意が必要です。
できるだけ、保湿力が強いものを選ぶのは勿論ですが、やはりここでも刺激の少ないものを選ぶように心がけてください。
花粉の時期の肌トラブルについて見てきましたが、「花粉皮膚炎」という言葉があるくらいですから甘く見てはいけません。
本家の花粉症の対策と同じで、症状が出てからではなくて、早い時期から対策を心がけましょう。
炎症がおきてしまった後では、より大変になってきますから、早め早めの対策で、乗り切りましょう。
Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。