湿度と肌の関係
2019.2.2 スキンケア

空気が乾燥する季節がくると、肌の乾燥も気になりますよね。
肌が乾燥すると、シワやたるみの原因になったり、メイクが崩れたり、良いことがありません。
でも肌がカサカサするからと保湿をがんばりすぎて、今度はTゾーンがテカってしまった……という経験はありませんか?
個人差もありますが、例えば額や小鼻はテカリやすく、反対に目元や口元は乾燥しやすい人が多いです。
このような問題を解決し、綺麗な肌を保つためにはどうすればいいのでしょうか?
適切な湿度を保つこと!
ヒントは、湿度にあります。
「え?肌が乾燥して困っているのだから、湿度は高いほうがいいに決まっているでしょう?」
と思われるかもしれません。
しかし、実は湿度は、高すぎてもいけないのです。
綺麗な肌でいるためには、「適切な湿度」を保つことが必要不可欠。
それでは、肌にとって理想的な湿度がどのくらいなのか、見ていきましょう。
まず空気が乾燥した状態が良くないのは、ご存知の方が多いことと思います。
空気が乾燥していると、肌の水分はどんどん蒸発してしまい、カサカサになってしまいますよね。
では反対に、湿度が高いとどうでしょうか。
湿度が高いと、確かに肌の乾燥は防げるでしょう。
でも、肌荒れの原因となるカビや雑菌も、高い湿度を好みます。
あまりにも湿度が高いと、肌の大敵であるカビや雑菌の繁殖が進んでしまうのです。
肌の乾燥を防げても、代わりに肌荒れを起こしてしまっては本末転倒ですよね。
そこでおすすめしたい湿度は、ズバリ60%。
これを超えてしまうと、雑菌が繁殖しやすいと言われています。
雑菌が繁殖すれば、肌荒れはもちろん、風邪をひくリスクも高まります。
肌が乾燥するからと湿度を高めすぎるのも禁物ということですね。
最近では、簡単な湿度計であれば100均などでも手に入ります。
こまめに湿度をチェックし、乾燥していたら加湿、逆に湿度が高すぎる時には除湿。
常に気をつけておくことが、美肌のカギなのです。
いつまでも綺麗な肌でいるために、ぜひ「適切な湿度」を心がけてみてくださいね!
Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。