寒さがお肌に与える悪影響
2018.12.20 スキンケア

冬こそ、お肌にとって労わってあげなければいけないとっても大切な時期なんです。
お肌の大敵といったら、まずは夏を思い浮かべるかもしれません。
確かに照りつけるような太陽に含まれる紫外線や、溶けるような暑さに加えて、最近は冷房の効いた室内との温度差等夏にはお肌の大敵がいっぱいいます。
それも強烈な敵が待ち構えています。しかし、目立たないかもしれませんが冬こそ忘れがちですがお肌を大切にしてあげなければいけないのです。
冬の敵は目立ちませんが、着実にあなたのお肌に忍び寄ってきてダメージを与えていきます。
それではそんな冬のお肌のトラブルの原因や対策について見ていきましょう。
寒さによる、お肌の抵抗力の低下・老化の促進
人間の身体の仕組みとして寒くなると体温を奪われないようにしようとして、血流を制限しようとし、毛細血管が収縮します。身体が縮こまっていくのと同じです。
ところが毛細血管が収縮してしまうと、毛細血管から運ばれてくる栄養がすみずみまで行き届かなくなってしまうのです。
その結果、栄養不足のお肌はうるおいを失うととももに新陳代謝が弱まり、新しい皮膚を再生していく能力が失われていくこととなります。
それがシミやソバカス、シワといったことに繋がっていくのです。また、冬はどうしても汗をかきにくくなります。
その結果、皮脂の分泌量が減ってしまい皮脂膜が不足してきます。皮脂膜には肌の水分を保持する働きがあるため、肌の水分が蒸発しやすくなり乾燥や肌荒れに繋がっていきます。
乾燥によるかさつき
冬はただでさえ、空気が乾燥する季節です。しかも最近は、気密性の高い室内でエアコン等の暖房器具を使うことが多くなっています。
特に、エアコンの風が直接当たるのは夏の冷たい風もそうですが、冬の暖かい風もこたえますよね。
まるで、乾燥室の中にいるようですものね。
そして知らぬ間に肌を掻きむしってしまい、大切な、お肌を傷つけてしまったりもするんです。
寒い冬にこそ気をつけなければいけないこと
保湿クリームや化粧水を乾燥肌用に代えるといった保湿というのはみなさん気をつけておられると思いますが、先ほども述べたように肌の新陳代謝を促すためにも保温も意識していただく必要があります。
マスク等で顔を覆ったりフードやスカーフなどでお肌の温度を保つように努めましょう。
これは風が直接顔にあたるのも防いでくれますから乾燥肌対策にも有効です。
また、寒い季節でもありますから、外から帰った後などのお風呂などは気持ちがいいものですから、つい熱いお湯に長い時間つかってしましますが、これも案外お肌に与えるダメージは大きいんです。
お風呂の温度が高ければ高いほど溶け出す皮脂の量が増えてきますから。
冬もお肌に大敵ということで見てきましたが、ただでさえ、寒い季節は苦手な女性が多いと思いますが、少しでも対策をして肌のトラブルを防いでいきましょう。
Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。