くすみの原因と対策
2019.2.16 スキンケア

鏡に映った自分の顔をみると、なんだか暗い印象を持ってしまう、パッとしないなあと思ってしまう時ってありますよね。
特に年齢を重ねると、そんなことが増えてくるようです。
鏡の中の自分の顔を見ただけで、憂鬱に1日が始まってしまう、なんてつらいですよね。そのうえ、会った人に「今日は、顔色が悪いけど、どうしたの?」とか「疲れて見えるよ。」とか言われちゃうと、それだけで、さらに元気がなくなります。
そんな、お肌の状態を「くすみ」と呼んだりします。その言葉のとおり、どこか悪いといったわけではないんだけど、パッとしないような状態です。では、そんなくすみの原因や対策について見ていきましょう。
くすみの原因
くすみというのは具体的には、お肌が本来もっているうるおいや透明感、きめの細かさなどが失われている状態です。
それらのくすみの原因としては、いくつかのものが考えられます。それぞれが相互に作用しあっていることもありますから注意が必要です 。
・乾燥によるもの
年中エアコンの風を浴び続けるお顔は、常に乾燥と戦っています。
お肌が乾燥した結果、うるおいが失われていき、お肌表面の光沢が失われていくことになります。
これが、くすんでいる印象を与えてしまいます。
・血行不良によるもの
疲れやストレス、運動不足、冷えといったことが原因で起こる血行不良の結果、お肌の細胞に十分な栄養が行き届かない状態が続いた結果、顔の赤みが失われていき、顔全体が黒っぽく見えるといったことが起こります。
・メラニンによるもの
紫外線を浴び続けた結果生成されるメラニン色素が引き起こすものです。
紫外線の影響というと、シミなどが思い浮かびますが、このくすみも同じメカニズムで起こります。
・古くなった角質によるもの
お肌は、ターンオーバーと呼ばれる、古い細胞から新しい細胞への切り替わりの中で、みずみずしさを保っています。
このターンオーバーが乱れてしまうと、古い角質が肌表面に残った「角質肥厚」と呼ばれる状態になり、ごわついたような感じになってしまいます。
・糖化によるくすみ
これは最近注目されているものですが、糖質がたんぱく質と結びついてしまうことでできるくすみで、糖質の取りすぎがその主な原因となってきます。
くすみの対策
くすみの原因を見ていてもわかるとおり、生活習慣の見直しは大切です。
規則正しくてストレスの少ない生活や、冷えを取り、血行がよくなるだけでも随分と違って見えるでしょうし、食生活の見直しはお肌の質を変えてくれます。
でも、やはりそれだけでは不十分な場合も多く、お肌のケアもとても重要です。
例えば、古くなった角質からくるくすみには、クレンジングや洗顔、拭き取り化粧水などでいらない角質をオフしてあげることが必要です。
乾燥によるくすみに対しては、保湿が必要です。特に、水分をキープする働きをするセラミド等が配合されているものがお勧めです。
肌のくすみは、それだけで気分までくすんでしまいます。みずみずしくてハリのあるお肌を取り戻して、明るくすごしましょう。
Dr.高須英津子が解説!「3GFとは?」
お肌の"再生力"に着目した最新アプローチ
年齢を重ねると、お肌のハリ・弾力が失われ、小ジワやたるみが目立ってきます。
その大きな原因のひとつが、「成長因子(グロースファクター)」の減少です。
成長因子は、もともと私たちの体内に存在し、細胞の修復や再生をサポートする重要なタンパク質。
しかし加齢とともに分泌量が減少するため、お肌は"再生のスピード"を落としてしまうのです。
そこで美容医療の現場で注目され、スキンケアへ応用されたのが 「3GF」。
これは「3種類のグロースファクター(EGF・FGF・IGF)」を組み合わせた成分で、総合的にお肌の若々しさをサポートします。
3つのGF、それぞれの働き
◆ EGF(上皮成長因子)
皮膚の表面にある細胞のターンオーバーを促進。
古い角質をため込まず、キメの整った明るい印象のお肌に導きます。
美容医療ではレーザー治療後の回復をサポートする目的でも用いられる、信頼性の高い成分です。
◆ FGF(線維芽細胞成長因子)
お肌の真皮にある線維芽細胞を増殖・活性化させ、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポート。
お肌を支える"土台"を強化し、弾力やハリ感を高めます。
加齢によるたるみや小ジワのケアに欠かせない因子です。
◆ IGF(インスリン様成長因子)
細胞全体の代謝を活性化し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促進。
お肌のうるおいやバリア機能をサポートし、紫外線、乾燥、大気汚染物質などの外的ストレスに強いお肌に整えます。
"肌質改善"という観点での役割が期待される成分です。
3GFの相乗効果
それぞれ単独でも効果が期待できますが、3つを組み合わせることで相乗的な働きを発揮します。
•表皮(EGF)
•真皮(FGF)
•細胞全体の代謝(IGF)
と、お肌の多層的なレベルに同時にアプローチできるのが「3GF」の大きな特長。
"表面だけのケア"にとどまらず、土台から整えて若々しい印象をサポートします。
医療からスキンケアへ
本来、成長因子は医療分野で火傷治療や組織再生の研究に使われてきたもの。
その有効性に注目し、美容医療やホームケアへ応用されたのが「3GF」です。
医師の臨床経験に裏付けられた成分だからこそ、年齢を重ねたお肌への信頼度が高いのです。
まとめ
「3GF」は、美容医療から誕生した"お肌の再生力"に働きかける成分。
ハリ・弾力・うるおいを支える多角的なサポートにより、年齢を感じやすいお肌を根本から立て直すことが期待できます。
スキンケアでの継続的な取り入れこそが、健やかで若々しいお肌への近道です。